ニキビ

ニキビ画像

ニキビは主に思春期から成人期にかけて発症する皮膚疾患で、正式病名は尋常性ざ瘡です。主に思春期にアンドロゲンの異常分泌をきっかけに皮脂の分泌が過剰となって、毛穴で細菌が増殖し、面皰が形成されます。その後、毛穴の細菌(アクネ桿菌 等)がさらに増殖すれば、炎症を引き起こし、赤く腫れ上がる、膿が伴うなどします。これがニキビと呼ばれるものです。脂漏部位である顔面、背中、胸部などでよく見受けられます。この状態でも適切な治療を行わず放置が続けば、皮膚症状が治ったとしても瘢痕(ニキビ跡)がみられるようにもなります。

主な施術法

VFD療法

人の血液中には、赤血球、白血球、血小板、血漿等、様々な成分が含まれています。VFD療法では、まず受けられる方ご自身の血液を採取して、その中の血小板由来の成分を抽出します。同成分は、血液を固める(血を止める)、傷ついた組織を修復する等の成長因子を放出しており、この成分を濃縮し、それを患部に直接注入することで組織の修復を促進させていきます。同じ手法として関節などの部位の修復を促すPRP療法というのがあるのですが、VFDではさらに高濃度に抽出させたというものです。そのため、PRPの2倍以上の成長因子が含まれると言われています。

これによって、皮膚そのものの再生力を上げていき、できるだけ自然な状態で肌を改善させていく施術になります。また、注入するのはご自身の血液となりますので、アレルギー発症のリスクは低減されます。

こんなお悩みの方に

  • 目の下のクマやたるみが気になる
  • 手の甲や首のしわを改善したい
  • 顔のたるみを何とかしたい
  • ほうれい線が目立ってきている
  • 異物を注入するには抵抗がある など

施術の仕組み

まずカウンセリングを行い、血液を採取します(50cc程度)。血小板由来成分の抽出は外部にて行います。そのため初回の施術は採血のみです。抽出は外部機関で行い、製造には3週間ほどかかるとされています。なおVFDはフリーズドライ製法による濃縮なので、院内で6ヵ月程度は保存することができます。

VFDが当クリニックに届くと施術の開始となります。洗顔やクレンジングを行い、痛みが苦手な方には、施術前に麻酔クリームも塗布します(費用別途)。施術では、VFDを注入していきますが、その方法は、水光注射(HYCOOXインジェクター)やダーマンペン4を用いて肌全体に浸透させていくやり方と、注射器を使って患部に直接注入していく手打ち方式があります。ニキビ跡では前者が適しています。注入にかかる時間は20〜30分程度です。

なお先にも述べたようにVFDの保存期間は6ヵ月と決まっているのですが、複数回以上は注入可能な量が製造されています。したがって、期間内であれば通院して何回か施術を受けることが可能です。ただ同じ部位に注入する場合は1ヵ月程度の期間は空けてください。

期待される効果

  • しわ、小じわ
  • たるみ
  • ほうれい線
  • 首のしわ など

主なリスク、副作用

注射器で注入する場合、腫れや内出血等が注入部位でみられることがありますが、数日程度で解消するようになります。また水光注射(HYCOOXインジェクター)やダーマンペン4での注入では、肌に赤みや針穴が現れることはありますが、時間の経過と共に次第に消えていくようになります。また内出血が起きたとしてもメイクで目立ちにくくできます。この場合も数日程度で改善していきます。

小じわ

小じわ画像

小じわとは主に皮膚の薄い部分とされる目尻や口元などでみられる細かいしわのことを言います。原因としては表皮の乾燥や加齢のよる肌のハリの低下のほか、紫外線にさらされ続けることで、コラーゲン等の繊維が切れるなどして引き起こされるようになります。
小じわを改善させる施術としては、以下のような施術があります。

主な施術法

毛穴

毛穴画像

毛穴とは毛孔とも呼ばれ、皮膚の保護や体温の調節をするなどの働きをします。また毛穴の奥には、皮脂腺があるのですが、これは毛穴のある箇所には必ず存在しています。そして皮脂腺から毛穴を通して皮脂が分泌されるのですが、これは皮膚の健康状態を維持するのに欠かせません。

ただ皮脂が何らかの原因で過剰に分泌するなどすれば、毛穴に皮脂が詰まるなどして、毛穴が開きっぱなしになる、角質と混ざり合うなどして鼻の頭などで毛穴の汚れが目立つなどします。また加齢によって皮膚がたるむと、それに引っ張られる形で縦長に毛穴が広がるなどして楕円形になるのですが、これが毛穴を目立たせるということもあります。

このように悪目立ちする毛穴に対して、余分な皮脂を取り除き、開きっぱなしの毛穴を引き締めていくなどしていくのが毛穴治療です。当クリニックでは、以下の施術を行っています。

主な施術法

たるみ、くすみ

たるみ、くすみ画像

たるみとは、表皮が余ってたるんでいる状態のことを言います。みられやすい部位は、顔、首、手などです。人は加齢や環境要因によって、皮膚が本来持つとされる張り(弾力性)や緊張が低下していきます。年齢が高くなればなるほど、コラーゲンやエラスチンの産生量が減少し、真皮が乱れるようになります。

なおたるみは(顔などの)肌を支える筋肉の低下、皮下脂肪の減少、重力の影響(皮膚は重力に引っ張られてたるむ。とくに顔下の半分)によって起きるとされています。また紫外線に常に肌がさらされている、嗜好品の過剰摂取(喫煙、多量の飲酒)、日頃のスキンケアを怠るなどすれば、たるみを促すことにもなります。

またくすみとは、肌のトーンが通常よりも暗いと感じている状態にあるときに使われる言葉です。原因としては、毛穴の汚れが目立つ、血流が悪化している、肌の乾燥によってキメが粗くなることで皮膚の凹凸部分が黒ずんで見える、メラニン色素の沈着などが挙げられます。

このような、たるみ、くすみに悩まれている方には、以下の施術がお勧めです。

主な施術法

シミ

シミ画像

メラニン色素が皮膚内で沈着している状態がシミです。シミには様々な種類があります。

その中でも最も多いのが紫外線を長く浴び続けたことで発生する老人性色素斑(日光黒子)です。この場合、早ければ30代で直径数㎝ほどの淡褐色~濃褐色のシミがみられるようになります。発症部位としては、紫外線を浴びやすいとされる、顔、背中、手の甲(前腕)などでよくみられます。ちなみに皮膚の老化によって発生する良性腫瘍である脂漏性角化症の多くは、老人性色素斑から進行したものと言われています。

また女性ホルモンのバランスの乱れがきっかけとなって、主に頬骨などに左右対称で発生する肝斑、そのほかに、小児から思春期にかけて発症することが多く(主な原因は遺伝)、両頬を中心に雀の卵の模様に似た褐色斑が散在するそばかす(雀卵斑)があります。上記以外にもニキビ等の皮膚疾患や傷による炎症をきかっけに発生する炎症性色素沈着、原因は特定されていませんが、主に成人以降に両側の頬、左右の額、鼻翼のあたりに褐色や灰色の母斑がみられるようになる後天性真皮メラノサイトーシスもシミに含まれます。

これらのシミについて、当クリニックでは、以下の施術を行っていきます。

主な施術法